ベイトリールオーバーホール。往年の名機「バンタム スコーピオン メタニウムXT」

今回お預かりしたのは全盛期の素晴らしいリール

バンタムネームのスコーピオン メタニウムXT。いわゆる「赤メタ」ですね。
発売から10年以上。SVSを搭載して今尚、全く問題なく使えるベイトリールです。
今現在流通しているリール達は10年、20年後もこのリールのように使うことが出来るのでしょうか?
正直不安な部分でもあります。

作業はオーバーホール。分解・洗浄・組み上げ

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それでは、作業を順を追ってご説明。

時代は変われど同じベイトリール。おおよその構造は今も同じです。
サイドカップを外し、スプールを取り出す。
ハンドルとスタードラグを取り除いたら3枚のワッシャーが付いています。その下にローラークラッチ。

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レベルワインダーやボディには今まで数多くのルアーを投げ、沢山の魚を釣り上げてきた痕跡が。作業する側としてはヤル気が出ます!

さてさて。どんな感じかな?

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ボディのカップを開けると既に油分が無くなったギア。恐らく揮発もしくは雨風にさらされて流れ落ちてしまったのでしょう。
幸い致命的なダメージや汚れ、異物の混入もないようなので一旦全てパーツを取り外し、洗浄します。

難しいようで至ってシンプル。ベイトリールの構造

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バラバラになった赤メタ。一見同じようなパーツが多く、どれがどこのネジかもわからなくなりそうですが、構造さえしっかり理解していれば意外と簡単。
フレームも磨いてピカピカに!道具はキレイな方がモチベーション上がりますからね。

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ここでちょっと気が付いたのがリールフットに記されたパテント。昔はこんな部分までカッコ良く仕上がっていたんだな。道具的萌え要素の一つです(笑)

パーツが乾いたら組み立て。ここで登場「BORED」のオイルとグリス

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しっかり乾燥させたらいよいよ組み立てです。
コツやキモみたいな事ではないですが、分解した順番と逆に組み立てていくのがオススメ
後になって「あれ?このパーツ入らないじゃん」みたいな事になりガチですから。。
まずはベアリングに注油。今回全てのベアリングに「GOLYAT」を使用させて頂きました。オイルの説明はのちほど。
駆動部分。特にクラッチの機構にはパーツ同士干渉する部分が多く、グリス切れによって劣化や摩耗を引き起こす場合が御座います
例外を除いて殆どの場合ここで使うグリスがBOREDの「LDG」。ラインナップの中で最も柔らかく粘度の低いグリスです。

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丁寧に組み上げるとこんな感じ。余計な油分も目立たずスマートに美しく仕上がります。
最後にドライブギア。ここにはBORED×10minutesのオリジナルグリス「10」。
もともとはオフショア用大型スピニングリールに合わせてオーダーした粘度の高いグリスですが、強い不可の掛かるバス用ベイトリールのドライブギアにピッタリ!
滑らかでシッカリとした巻き心地に仕上がります

意外とダメージ大?忘れちゃいけないハンドルノブ

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分解した手順でボディカップを組み付け、最後はハンドルノブの手入れ。
この当時はベアリングはもとよりカラーも入っていないようですね。
ノブとシャフトが直に干渉するため、汚れも多くキレイに洗浄後「LDG」で仕上げさせて頂きました。

ハンドルノブはベアリング、カラー問わず最も直接的に不可が掛かり、汚れも入りやすい部分。回転性能よりも耐久力を重視したオイル、グリスの使用をオススメします。

今回使用したオイル&グリス

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厳密にはリールに寄って細かく変更するのですが、今回使用したのは「GOLYAT」・「LDG」・「10」の三種類。
最初に「GOLYAT」。主にベアリングへの注油に出番が多いオイルで、耐久性と粘度の弱さ(サラサラ感)のバランスが取れたオイルです
LDG」は先にもご紹介したとおり、BOREDのラインナップで一番粘度の低いグリス。ベイトリールではクラッチの機構からウォームシャフトなど。比較的出番の多いグリスです。
最後は「10」グリスの色までオーダーさせて頂いた10minutesオリジナルのグリス。かなり粘度が高くコシのあるフィーリング。バスのみならず雷魚や最近では怪魚を狙った方々にも好評な仕上がりです

10minutesのオーバーホールは修理ではなく、手入れ

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一般的に「オーバーホール」と聞くと「修理」や「改善」みたいな方向に理解されやすいですが、実際はユーザーである皆様が日々の手入れを欠かさなければ重症になる事は極稀です。
釣りの後は部屋に持って入って陰干し。雨に打たれたり水に落としたらスプールを外して乾燥。シャリシャリ音がし始めたら出来る範囲で注油。などなど。

些細な部分ですが、やるのとやらないのでは「いざオーバーホール!」の時に発生するトラブルや余計な出費を抑えられたりします。

10minutesのオーバーホールはご覧の通り一度全てのパーツを取り外し洗浄、組み上げとなります。もちろん破損パーツやダメになったベアリングの交換は出来る範囲で可能です。
メーカーに出して数ヶ月。戻って来ても具体的な作業内容。変更箇所など不透明な部分も多かったり。

現状最短で翌日。パーツの取り寄せなど無ければ最長でも3日から4日でお返し出来ます。
また、現在少々割増となってしまいますが当日中のお返しも現在検討中です。
直接店頭まで足を運べないお客様に宅配便を利用したオンラインオーバーホールも行っております。
一台一台妥協点を高く作業させて頂いております。是非お試しください。

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