自然と植え付けられた考え方。凝り固まった概念。今日、全て霞ヶ浦に捨てて帰ろう。

「トーナメント?そんなの関係ないよ。逆に釣って釣り方教えてあげるぐらいでいいんじゃない?」

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日中も暑くなくすっかり秋。ススキや野焼きの匂いが東京とは違った季節の移り変わりを感じさせてくれる茨城県、霞ヶ浦。
この日は普段仲良くしている友達と2人でエンジョイ。見た目はゴツいが思いやりのある、優しい心を持ったナイスガイだ。

週末にトーナメント、今週末はまた別の大会と人的プレッシャーを気にしている様子。
そんなの気にせず行こうぜ。俺達の方がきっといい魚釣れるから(笑)
お決まりのエラそうなフリートークを楽しみながら、今日も張り切っていこう!

水質、プレッシャー、天候。釣れない言い訳は必要ない。自分の釣りを楽しもうじゃあないの

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くだらない話で盛り上がっているとすぐに一つ目のエリアに到着。前日からの強い風が残っており、岸際は波でザブザブだ。

エリアが広いだけに強めのウェイクベイトでサクサク流していく。朝日が眩しい。

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「朝は釣れる!」なんて俺達には必要のない条件。数分やって移動。広いエリアで簡単な魚を探す釣り。釣れないなら迅速に移動だ。

次のポイントへ。 途中、一つ気になる場所に入る。ここに入っていれば一撃。そんな場所だ。

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ふた手に分かれて釣りを展開。自分はお得意のバズベイト。相方はどうやらピンにネコリグやファットイカを入れているみたい。

うん。反応がない。どんどん移動しよう

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2ヶ所目も不発。長居は禁物だ。

この対岸に水門がいくつかある。時計はまだまだ午前。ちょっとやってみようか。
到着した水門にクランクベイトをアプローチ。沖は浅く、水門周りのみ水深が確保されている。

遠目に投げるとゴミを拾ってストレス。手前の深場に投げよ。 ポイッとクランクをピッチング。グリグリ巻き始めたらモッサリなバイト。

スイ~ッと足元まで寄せて、よっこらせ。抜き上げた魚は小さいけどプリプリの霞らしいバス。ナイスファイト!

ルアーはラッキーストライクのRC。ラッキークラフトじゃないところがいいでしょ?

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「ありがとう。またね!」

遊んでくれたバスにお別れ。さて、ここもう一本ぐらい釣れないかな。

水門を挟んで反対側へ場所交代。芸がないからルアーもチェンジ。最近出番の多いバンディット100。

またちょろっと投げてグリグリ。ピックアップの最中にゴチン!そのままの勢いで抜き上げようとしたらポロリ(笑)
いいねいいね!秋らしくイージーで素直な霞ヶ浦。涼しくて釣り人も魚も活性が上がる季節だ。

時計を見ると10時過ぎ。「お腹すいたし早めのお昼ご飯にしよう。ラーメン食べよう!」

ラーメン屋への車内で、「やっぱりクランクか~。すげぇな~。」なんて言うので、「ラーメン食べたらとりあえず一本、クランクで釣れるエリアに入ろう。釣れたらサイズ狙いに切り替えよう。」

午後のプランは決まった。

とりあえず安牌の一匹。ただ狙ってるのはこの魚じゃない

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チャーハンセットの後は予定通り小場所でクランキング。ここでもボートで打っている人がチラホラ。アレはアレ。気にせずやろうぜ。

始めてから数投。

キタ!!

小さいながら念願のクランクフィッシュ。よかったね。これで少しは気持ちに余裕が出来たかな?

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大切なのは凝り固まった概念をいかにほぐしていくか。そこから見付かる自分だけのスタイル。 今日の場合は「人がやった後」「晴天、無風」「ライトリグ以外の釣り」かな。

時間もまだまだ正午過ぎ。さあ!本湖に戻っていいサイズを狙おう!

俺達がやってるのはバスフィッシングであり、ルアーフィッシング。それならソレを突き詰めようじゃあないか

移動してきたのは霞ヶ浦ではお馴染みの石積み堤防があるエリア。水深は浅く深くて1m程。
ここで2人ともバズベイトを結ぶ。

「このコンディションでバズ。釣れる気しないでしょ?今からその考えをぶち壊してあげるよ(笑)」

なんてお馴染みの上から目線なセリフから始まったこの釣り。実は意外と理にかなった選択だったりするのだ。

「俺は右側やるね。」そう言ってバズを通す。すると、すぐ隣で

よっしゃ!!でた!!!

バッチリ曲がった竿と水面で暴れる魚。

「何この引き!ナマズか!?」

と本人は半信半疑。懸命なファイトの末、水中から姿を見せたのは大きな口をしたスーパーグッドコンディションのバス!

メインフックにしっかりとフッキングされているので落ち着いてランディング。そして彼の手に収まる魚。

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30代。良い年した男が霞ヶ浦で吠える(笑)
推定45cm。傷一つ無いキレイな霞ヶ浦のブラックバスだ。

もう少し写真を撮りたかったが「かわいそうだ」、そそくさと水に返す。キャッチから数秒、こんな彼のような思いやりも釣り人には必要だと思う。

「俺は今日程バス釣りをしてて幸せに思った日はないよ。あの魚を一生忘れることはないと思う。これが言ってたルアーで釣るって意味か。」と感無量。

午前中は細かくライトな釣りでも攻めていた彼。その釣りでも魚は釣れる。けれどそれだけなら正直ルアーで釣っている意味はあるのか? 一生思い出に残る、忘れられない魚に出会う為のルアーなんじゃないかと思うよ。そんな最高の出会いのお手伝いが出来て良かった!本当におめでとう!

結果的に風もなく鏡のようになった湖面。雲一つなく照りつける太陽。そんなシチュエーションでバズベイト?って話はまた最後に。

結果は出た。後はシンプルに、この感じで探してまわろう

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次なる魚を求めて同じようなエリアを見付けてはサラッと流す。このテンポの良さが霞の釣りって感じ。

途中コンビニ寄ってコーヒー飲んだり、ルアー投げながらくらだない話で盛り上がったり。この余裕が大切だと自分は思う。

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夕方。もう17時には真っ暗になってしまう。最後は今日一が出たあの石積みへ。

ビューーーン!! キュルキュルキュルキュル……

静かな霞ヶ浦にバズのサウンドが心地いい。

ただ2匹目のドジョウは現れず。タイムアップ。ああ楽しかった。この日「楽しい!」って何回言ったろうね(笑)

人に、メディアに。教えられた「なぜ釣れるか?」をなぜ疑わないのか

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風が吹いたらスピナーベイト 濁りには青黒 冬はディープ などなど、バス釣り業界で言われている定説。
120%間違いではないものの、それが「なぜ?」なのか。鵜呑みにするのはちょっと危険な気もします。

例えば今日、クランクベイトで釣れた魚はボトムのゴミを拾わない。そこだけちょっと深くて通しやすいから投げただけであって、その他の事は何も考えていません。

最高の結果になったバズベイトの魚。そのエリアが浅かったから投げただけ。唯一考えたのはここで一番気持ちよく使えるルアーはどれか?たったそれだけ。

レンジスピードアクション最低限必要な部分は実はその場所とルアーが自然と教えてくれる。 そんな気がします。

アレコレ色々考えるのも「楽しみ」と言ってしまえばそれまでですが、せっかく遊びに来てるんだから「もっと余裕をもって楽しもうよ!」ってのが自分のスタイル。
朝はしっかり寝て。釣り竿一本。ルアーは最小限。首からカメラをぶら下げて。美味しいラーメン食べて。猫と遊んで。帰りはコーヒー飲みながら他愛もない話に花を咲かせる。

バス釣りって本当に楽しい。せっかくの休みに付き合ってくれてありがとう!また行こうね!

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