まじめにリールのお話

ザックリ計算でも3桁

年間にオーバーホールでお預かりさせてもらう大凡ベイトリールの数。

ほとんどがシマノ、ダイワ、アブガルシア。 形はロープロから丸型、最新モデルからオールドモデルまで様々。

全てのリールを完全に分解洗浄し、組み上げるグリスとオイルはBOREDで統一しています。

お試しで預けて頂いたお客様もその後何台もリピートして頂いたり。非常に好評で、とてもありがたい限りです。

今回は改めてリールの状態と、作業をして感じる事を記事にしてみようと思います。

オイル、グリスを選ぶ基準と理想とする仕上がりや状態

例えば、“巻き感を軽くしたい”とします。 何で軽くしたいのか? みたいな部分は置いといて。

その場合、ベイトリールならクロスギア周りのグリスを柔らかめにしたり、ベアリングに使用するオイルの粘度を落としたりします。

その他に組み上げる際のクリアランスや、回転に影響する部分のオイルの粘度を同じく落としたり。

逆に。ある程度巻き抵抗がある方がいい。 ギアのノイズを抑えシルキーさを重視したい。 そう言った場合は先にお話した事と逆の事をすればOK。 グリスは硬め。オイルも粘度を強いものを選びます。

簡単に説明するとこんな感じでしょうか。

ここで、共に重要なのが耐久面。いわゆる“いい状態を長く維持する”部分です。

正直“究極に軽い巻き感”を追求するならノングリス・ノンオイルが最強でしょう。 一度自分のリールでやってみたのですが、スカスカになります(笑)

さすがにそのまま使うわけにはいかないので、ある程度耐久面を犠牲にしていいならグリスの部分をオイルで仕上げてみたり。 エリアトラウトのスピニングリールでたまに見掛けますね。

ベイトリールでも同じことが出来ますが、正直バス釣りのベイトリールで“巻き抵抗を極限まで抑える釣り”が必要かと言われれば『?』な気もします、、でもそれは人それぞれなのかな。

それでも、そんな最低限のセッティングで信頼して使えるのがBORED。 これは今まで実際に使って実証済み。 それこそBOREDに出会う前までは、自分でも世間に出回ってるオイルやグリス、色々試し使ってきました。

そんな経験を踏まえ、商売抜きでまじめにオススメです。 耐久性や質感はもちろんですが、使用している原料やコンセプト等も他のメーカーとは明らかに差があるように感じます。

こればかりはそれぞれ好みがあるかもしれません。 それでもコレと言ってこだわりがなければ是非使ってみて下さい。

次は少々踏み込んだ話題。 メーカーによっての差。特に駆動部分

わかりやすく「シマノ」と「ダイワ」に絞って。

両メーカーともカーボンやジュラルミン合金など、個性を活かした売出しをしています。

正直ユーザー目線だとカタログやスタッフの謳い文句を聞いて“凄そう!!”ぐらいな感じだと思います。 それでも巻いた感じのフィーリングは我々でも判断出来ますよね。

そこで、過去10minutesでも話題にしているのが“ダイワリールの品質”

ここではバス釣りだけに絞ってお話しましょう。 “バスを釣る”だけなら正直ゴリゴリしててもシャリシャリしてても成立します。

それでも一日気持ちよく使える道具で釣りをしたいですよね。 それは自分も同じです。

今まで自分のリールはもちろん、お客様からお預かりしたリールでも毎回実感しているのが“良くならないダイワリール”です。

と、ザックリ言い切ってしまうとアレなので、誤解がないよう補足すると“値段のわりには”って事。

一つ3万円以上するようなフラッグシップと呼ばれるモデルですら正直、新品同様の状態からオーバーホールしてもノイズは消えず、いわゆるシルキーな状態にはならない程です。

例え全てのパーツをクリーニングしてゴミや汚れを落としても“理想とする仕上がりにはならない、なりにくいのがダイワ製のリール”とお考え下さい。 スピニングも同様です。 非常に残念ですが。

「なぜか?」の部分は色々考えられる要素があります。 パーツの精度や品質、一つずつ挙げるとキリがないのですが、 それでも実際そんなもんです。

“シルキーにならないから何か問題なのか?”

先にもお話しましたが、どんな状態のリールでもバスは釣れます。

問題はそこではなく、メーカーやスタッフがそれこそ“シルキーな巻き心地”“リール感度の向上”“メンテナンスフリー”などのキャッチコピーを謳っているにも関わらず、実際そうではない事。 そうだと思って我々は購入しているわけですから。

『おいおいダイワさんそりゃないよ』って話です。

それならもう一方のシマノはどうなのか? これも同じく今まで作業をしてきた上での話になります。

正直ある程度使い込んでも“きちんとオーバーホールをすれば相応の程度にはなる”。 そんな印象です。

例えば2007年や2008年のメタニウムMg、アルデバランMgなどは本当に10年前のリールとは思えない程。 構造もシンプルで故にパーツのダメージも少なく、まさに“長く良く使えるリール”でしょう。

ここ数年売り出しているマイクロモジュールギア。 特に凄いと実感出来るのはカルカッタコンクエストやアンタレスですね。

作業前と後では明らかに差があり、特別ダメージがない状態の物をBOREDを用いてオーバーホール後は“ギアを感じない程”になります。

ここまで書いてしまうとシマノ贔屓に感じられてしまうので、シマノのリールで要注意点を一つ。

13メタニウムやメタニウムDC。今年リリースされたメタニウムMGLのドライブギア。 恐らくジュラルミン合金? なのかな?

写真はお客様にお預かりした13メタニウムのドライブギア。 購入後ノーメンテで使用し、ゴロゴロ感があるとの事でオーバーホールをご依頼頂きました。

ギア一つの山が小さい分、それぞれの強度が足りてないのか。 ここまでにならないまでも欠けてるギアはよく見受けられます。

しっかりとメンテナンスをしていればシルキーな巻き心地を持続出来るものの、代償にこのギアは非常に脆く感じます。

これこそ“いいモノこそ定期的なメンテナンスを!”の典型的なケース。

今、同じマイクロモジュールギアのメタニウムをお持ちの方で、1年以上ノーメンテの場合は出来るだけお早めのメンテナンスをオススメします。

オーバーホールまでではなくとも、普段から出来るメンテナンス

ここまで長くなりましたが、自宅ではオーバーホールまではいかなくとも、マメな掃除とグリスアップはやった方が絶対いいです。

それこそBOREDではなくても、油分が無いよりかはあったほうが全然マシ。

週に一回でも月に一回でも。 釣りに行く頻度はそこまで関係なく、定期的にメンテナンスは快適な釣りに必要不可欠。

例えるなら自転車のチェーン。 サビサビでも乗れますが快適ではないですよね。

リールも同じ。 せっかく選んで高いお金出して買ったんですから、出来る限り長く最高の状態で使いたいです。 それこそ汚れを拭く程度でも全然OK。

毎年この時期になると最新モデルを品定めしがちですが、とりあえず一旦落ち着いて。

実際やる事もなく自宅で暇な時間を過ごすなら、今手元にあるリールのメンテナンスで年末年始を過ごすのも悪くないですよ★★

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