一つの時代が終わろうとしている。 世代交代なのか、それとも…

クランクベイト

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ここ数年、こんな話題が増えている気がします

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先日、バグリーのクランクベイトが複数廃盤になるとの情報が入ってきました。

あまりにも多いので、残る方を挙げた方が早い。残るのはBB1とBB2。他のバルサクランクベイトは製造中止となってしまうのだ。

技術の進歩、時代の流行、色々な要因は考えられる、それでも無くなってしまうのは悲しいし、寂しい。

近年ではヘドンのビッグバドやチャガースプーク、同じくバグリーのハニーBがカタログから姿を消している。

 

本当にそれでいいのか?

 

そんな事を思いながら恐らく長くなるであろう記事を書きました。

 

なぜ売れないのか? バス釣りを取り巻く技術の進歩とスタイルの変化

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アメリカBASSトーナメントでリック・クランが当時、圧倒的強さを発揮していた頃。バグリーBB3やハニーBといったルアーを中心に組み立てていたと言われています。

 

リックがB3を使っているぞ!

 

当時のトーナメンターはもちろん、一般アングラーもこぞってB3を買い求めたと言います。

 

時代は進み、魚探や道具の進化に伴ってトーナメントのスタイルも変化。アングラーの腕と言うのが当時に比べてオートマ化された感は正直否めません。

同じように必要とされるルアーも移り変わり、最近はバルサのクランクを試合のメインとして組み立てているトーナメンターも少なく感じます。

日本は置いといて、アメリカでのヒーローはやはりトーナメンターであり、お手本であり、憧れである。と仮定すると、やはりトーナメンターが流行を左右していると言っても過言ではありません。

そう言った時代のニーズに合わせて生まれてくるルアーもあれば、消えていくルアーもある。今回はバグリーに白羽の矢が立った。要するにそう言う事ですね。

「釣れてるルアー」に対して素直なのは今も昔も同じ。物が違うだけで昔はこのバルサBが流行っていた。時代は変われどモノの流行り廃りは少なからずあるわけです。

 

日本ではどうなのか? 国内のクランクベイト市場

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以前、「秘密のクランクベイト」でお馴染みの雨貝さんにお話を伺ったところ

「日本のクランクベイト、日本のビルダーは素晴らしい。ジャパンメイドとしてアメリカでも注目されている」

と仰っていました。

 

確かに、日本には日本人らしい精密で繊細なクランクベイトを生み出しているビルダーさんが数多く存在しています。

それでも、やはりサイズは小ぶり。フラットサイドや、ラウンドでもピッチは細かく、しっかり水を押す一口サイズのクランクベイトが多い傾向にあると思います。

B3サイズのクランクベイトをメインでやっているビルダーさんは少ない印象。

そこにはビルダーさんの通うフィールドや、日本に合ったルアーと言うのが大きく反映されているんだと思います。

 

それなら日本のフィールドにはB3のようなファットなクランクベイトはマッチしないのか? 全てはフィールド次第。全くそんなことは無いと断言出来ます。

日本のルアーが小ぶりなのは「小さいほうが釣れやすい」と言う無意識の先入観が少なからず影響してしまっているのではないか?と懸念しています。 あくまで個人の印象ではありますが。

 

今、改めてのご紹介。バルサB

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「バグリーで釣った魚の写真あるかな~」って探したらありました。しかし、ルアーが付いてない(^_^;) この魚はB2をバッチリ咥えてくれた良いバスでした。

 

さてバルサB、このシリーズはファットなバルサボディにスクエアビルが特徴。カバークランキングの代名詞。

ハードボトムやカバーに対しての回避力、素材を活かした水押しも魅力の一つ。

そんなシチュエーションは日本に無いのか?まったくそんな事はないはず。

また、使い方の話をするならば、昔のパッケージには「トップウォーター的使い方」なんて記載もありました。当時らしい柔軟で面白みのあるルアー釣りの提案だと思います。

ボディ形状やリップの形、カラーリングも年代やロットによって様々。コレクター心をもくすぐるルアーなんです。

恐らく今回無くなってしまうラインナップも数年、数十年後には「レアアイテム」として流通するのかなあ。なんて考えてしまいますね。

 

少し脱線。柔軟に考えよう、型にハマらないと言う型

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例えば、いい竿とは「折れない竿」で間違いないでしょう。しかし「いい竿=カッコイイ竿?」となると話は別。

それなら良いルアーとは? ありきたりな答えになってしまいますが、人それぞれなのが正解。結局何を基準に道具を選ぶか、そこでしょう。

 

先程もお話した流行りと言う意味。これはその世代と時代によって移り変わるもの。それこそ「B3はカッコ良くてソウルシャッドがカッコ悪い」なんてのは耄碌でしかありませんから。

たしかにB3はカッコイイ、ルアーらしいし写真映えもする。しかし、カッコ良さとは取り組む姿勢。B3でも「とりあえず一本!」みたいなのはちょっと微妙ですよね。

 

例えば、考え方としてファッション。個性を活かして「カッコイイ!」と自信を持って表現できるならそれがその人のスタイル。

人マネでも何でも、最低限のマナーとルールを重んじていればそれでいいと考えます。

 

話がズレました… まとめ

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大幅な脱線から戻してバグリーの話。

その昔はBigBなんて名前で、デビュー当時はB3とB4のラインナップでした。

これから先、もしかしたら残るB1とB2も廃盤、もしくはプラスチック化。みたいな将来が待っていても不思議じゃないですよね。

製造コストや消費者の需要を考えると仕方のない事なのかもしれません。

メーカーも、釣り人も、釣具屋としても、時代のニーズと流れに柔軟に対応しつつ。それでもコンセプトはしっかりと持って向きあっていかなければならない時代ですね。

 

はあ。それにしてもB3廃盤か~。これはしばらく引っ張りそうな予感です(ヽ´ω`)

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