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嬉しいような悲しいような
ドミニカの工場からセルビア工場に製造国が移り変わったバグリー。
製品レベルも上がっていて極端なバラつきやムラが最小限になっている印象です。
バングオーでしか確認していませんが、各アイも貫通になってるのかな? 恐らくステンレス製で強度も言うことなし。
予てから言われ続けていた品質の部分が大きく改善されているように思います。
が! バグリーフリーク。いやいや、クランクベイトフリークから言わせると、あのバラつきですら個性として楽しめていたのは否めませんよね。
極端に重い物、軽い物。 ペイントのムラやボディ形状ですら差がある物まで。
当時こそ『しっかりやれよ!』なんて言っていましたが、釣り人と言うのは勝手な生き物で。。 無くなったら無くなったで『あの頃が良かった』なんて言い出す始末(汗)
“無い物ねだり”とはよく言ったものです。
それでもルアーとしての質は◎
あえて『アクションが…』みたいな事は言いません! うちの記事を読んで下さっているアングラーの皆様ならご存知だと思いますが、ソコじゃないでしょ?
セルビア製になってボディのバルサ材の質も上がったと言われています。
目に見える範囲で個人的に“ええやん!”って思ったポイントはフック。
写真の右側が今回のセルビアモデル。旧ドミニカ製に比べ一回り程大きく、太くなっていますね。
そりゃ工場も製造国も変わればフックも変わるでしょうが、大きくなっている部分はとても評価できるポイント!
ちょいと小言を…
去年末にB1ボディとB2ボディ以外のバルサクランクシリーズの廃盤が決まったバグリー。 既にメーカーホームページにはラインナップとして除外されています。
残されたB1とB2ですら、今後スポットを浴びて注目されない限り消えゆく運命な感じがします。
バルサスクエアビルシャロークランクとしてベーシックな存在であり、後に出てきた全てのオリジナルでもあるルアー。
魚探の進化やタックルの進化でトーナメントのスタイルが変化してしまったのも少なくともこの現状の一端を担っているのは事実でしょう。
でもソレはソレ。 トーナメントはトーナメント。 世界のトーナメンターより一派アングラーの方が多いのは間違いない。
トーナメンターやそれに付随するメディアの釣りがバス釣りの全てではないはず。
我々一般アングラーこそベーシックを忘れず、バスフィッシングの基本としてルアーの素晴らしさなんかを謳っていかないといけないのかな。なんて考えたりもします。
昔は昔の良さ。 今は今の良さ。 一概にも『昔のほうが良かった』なんて言えませんよね。 釣りに限らずそうでしょう。
古き良きを知っているからこそ、現代の技術やノウハウを活かしたルアービルディングや、業界として『こういうルアーが昔にあって、それをブラッシュアップしたのが今回のモデルです!』みたいなリスペクトもあってもいいと思うんだけどな。
また老いぼれの小言みたいな内容になってしまいました(汗)
現在量販店で目にするクランクベイトの殆どがこのバグリーからの派生、もしくはリスペクトしたモデルと言っても過言ではないはず。
今改めてのバグリー。 バス釣りをすると言う意味が詰まった素晴らしいルアーです。